公判調書 検察官による論告求刑及び香田大尉の反論

国立公文書館が保管する「昭和11.2.26叛乱事件訴訟記録 東京陸軍軍法会議(行動隊29冊の内第10号)」は公判第12回から24回の調書であり第23回は検察官による論告求刑と被告の論述が収められています。閲覧するには「平28軍法00357」で検索申請してください。

監察官による論告求刑のうち第3章本反乱の事件の遠因、動機並びに其の目的には「本反乱の首謀者は日本改造法案大綱を信奉し、之に基き国家改造を成すを以てその理想とするものにして、其の企図するところは民主的革命にあれ」と論じている。論告のあと被告たちに対して死刑等を求刑している。

これに対して被告たちは反論を含む陳述を成している。まず初めに論述したのは首謀者とされた香田清貞大尉であり冒頭「陛下の御宸襟を悩まし奉りたることは恐懼し、又有難く思って居ります。検察官は我々が民主革命を実行せんと述べられましたが、之は我々の考えと違って居ります」と述べています。

これらの裁判記録の写真を添付しますが、どうしても鮮明に写せない部分がありますのでご関心ある方は直接閲覧の上ご覧ください。